リアル・バイオハザード [日常]

ウルトラビッツ2号で、営業へ出ると、プチ渋滞に遭遇する。

渋滞の先頭で若者が叫んでいる。

空き缶を投げ、自転車を振り回している。

散々暴れたあと、その若者は自転車で車道へ。

対向車線に突っ込んでゆく若者の自転車。

これは、まずいと思い、私は110番通報をする。

そして、重ねて最寄りの交番へ。

暴れている若者と遭遇しないように、ルート選択をする。

車道からはクラクションが鳴り響く。

街は、パニック。

このままでは、死者が出る。

交番を眼前に控えたところで、信号に捕まる。

ふと、横を見ると、その若者が私を見つめ、えもしれぬ顔で、にやりと笑う。

背筋が凍る。

若者は自転車を振りかざし、ウルトラビッツ2号にぶつけようとする。

私は、アクセルを踏み込み、交番へ逃げ込む。

交番の2階へ逃げ込む私。

その若者は、交番にむかって突っ込んでくる。

だが、国家権力は無敵だ。

若者は、屈強な警官に包囲されていた。

夜分、担当警官から、お礼の電話をもらう。

若者は、現在、病院に収容された、とのこと。

自分の選択は、正しかったはずだ。

何故、私が、通報しようとしていることがわかったのか?

若者は錯乱状態だったはずなのに。

怖かったので、その日は、ブチョリーナと途中まで一緒に帰った。

これから私がその若者にリベンジされないとは、限らない。

それにしても、本当に恐ろしい体験をした。

目を閉じると、あの若者の顔が浮かぶ。

本当にいらぬ体験をしたものだ。

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俺のにおいを消されるところだった・・・。

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