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ブチョリーナ勇退 [ブチョリーナ]

そうか、もうその勇姿を見ることもないのか・・・。

その背中を、「戦艦ヤマト」と「美酒」で見送ることにしよう。

お世話になりました、とか、

ありがとうございます、なんて、言葉にできるほど軽くはないご恩。

私のこれからに人生において

これからの人生の様々なピンチな状況で

「ブチョリーナなら、こういう時どうするのかな?」

という問い掛けを選択肢として持つことができる、ということが、私の財産だ。

そして、ブチョリーナのクリティカルなダジャレも、

時たま、まるで自分が開発したかのように、拝借させてもらうこととしよう。



キャプテンぶちょりーな [ブチョリーナ]

ぶちょリーナのグランツーリスモで、お昼を食べに。

乗組員は4人。

「何か、いつもと乗り心地違わない?」

キャプテンぶちょリーナが、おもむろに口を開く。

「いえ、まったく。」

私は、あるがまま、こころのまま、コンマ0・1秒で音速の回答を返す。

他の乗組員に回答をする暇を与えない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思いがけない沈黙を破って

「タイヤ、変えたんだ。」

ぶちょリーナが、ひとりごとのように、つぶやく。

タイヤとたい焼きをかけて、なおかつ、たいこさん(サザエさん)をもネタにして、

「ハナシを全然あさっての方向にもっていってやろう」と私が企んでいた刹那。

「あれ、頭としっぽ、どっちからめしあがりますか?」

と、口火を切ろうとした瞬間。

他の乗組員が、

「タイヤはどちらで、交換したのですか?」

などど、何のひねりもない通常応酬話法を繰り出した。

振られた話題は、有り得ない切り口でかえすのが、社会人としてのマナーだ。

虚をつかれた、私は、新しいタイヤを購入してすぐにタイヤをぱくられた友人「Yにょ」のハナシを

かぶせてやろうと、心に決めた。

車内の会話に相槌を打ちながら、乱入するタイミングを図るが、うまくいかない。

4本でいくらだの、走行距離のハナシになっている。

そうこうしていたら、お食事ところについた。

ご飯食べて、帰りには、そんなハナシをすることすら完全に忘却の彼方である。
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闇のゲームふたたび!序 [ブチョリーナ]

ヤツとの昔話をだらだら再生していく予定だった当ブログだが、

急遽差し替えでの記事掲載となる。

あの闇のゲーム再びまきこまれたからだ。

絶望が我が身を包む。

7月4日は、クーラーが壊れた記念日。

アメリカが独立したその日に、壊れるとはなかなかスタイリッシュなクーラーだ。

昔の人は、言いました。

夏は暑くて当たり前。

けれど、最近の暑さは、パない。

なんかもう、意識ごともっていかれるまである。

その暑さのなか、そろそろ七夕まつりの季節、だということを思い出した。

ぶチョリーナは、トリシマリヤクリーナに進化されたけれど、やはりぶチョリーナのほうがしっくりくる。

そのぶチョリーナとお客様の訪問のため、合計6名でヒラツーカの七夕まつりへ。

昨年、買い食いの闇のゲームに敗れ、苦渋をなめたあのリア充の祭典である。

夜、先約があるため、お仕事がすんだなら、おいとまの予定。

なので、お酒も飲めないことを踏まえ、ウルトラヴィッツ2号で出撃。

マーシーンを目的地より少し遠くに駐車。

一切、買い食いをせずに、目的地へ。

りんご飴とか、りんご飴とかバナナチョコとか、わたあめとかわたあめとかわたあめとか、

たいやきとかたいやきとかたいやき・・はなかったかしら。

まあ、あらゆる誘惑を振り払い仕事を終了。

七夕の飾りが「ゆうまずめの風」を孕み、美しくたなびく。

私が短冊に願いをもし、綴るのならば、

「今度は思い上がらないから、もう一度人生をやり直させて欲しい。」だ。

きちんとしたいのに、きちんとしなくて、そのツケをはらっている現在の私。

努力も勉強もなにもかも、足りないにも程がある。

気づきが足りないために、たくさんのものを失った。

母親、恋人、友人、恩師。

たのむから、もういちど。

まあ、そうおもうのなら、いまからでもせめてできることをする以外にないのだけれど。

頭の中には「りんご飴」のことしかない状態で帰路につこうとする私に、

ぶチョリーナが

「無理じゃないならメシだけでも食ってけ」

と。

「でも、さきにおいとますることは、宴を興ざめにしますから・・」

断る私に、

きにすることあるか、と返すぶチョリーナ。

店に入るやいなや、ぶちょリーナーがモーレツに注文てくれている。

コロッケやら、刺身やら、肉やら、枝豆やら、サラダやら、とにかく

まるで、何かの記念日のようにたくさんの食材が素早くテーブルに並ぶ。

たいやきはなかったけど。

「クーラー壊れた記念日」?

いやいやそんなものまでに祝福をいただいてかたじけのうござる。

まあ、時間もあまりないので、例によって全く遠慮をせずに体内に吸収した。

りんご飴の大きいやつが、何度も何度も脳裏をよぎる。

あの赤くてテカテカした例のヤツ。

いずれにしても、時間がおしている。

私はぶちょリーナにお礼を伝え、駐車場を目指す。

ヒラツーカシティには魔物が住んでいる。

その恐ろしさを私は思い知るのだ。*

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緊急クエスト!ブチョリーナ [ブチョリーナ]

初音ミクの誕生日は8月31日。

でもね、生誕して最初の3月9日を「ミクの日」とした。

どちらかというと、こちらのほうが大切な日となっている。

なんとなく語呂もよくて、楽しい気持ちになるそんな日。

国民の休日として祭日になってもよいくらい。

ちなみに、2039年の3月9日は、ミクミクの日。

きっと、とんでもないイベントが企画されるはず!

そんな、楽しいミクの日ではあるのだけれど、お仕事。

場所は、ネズミーランドのそばにある学校施設。

その説明会にお邪魔するのだ。

首都高速を使えば、1時間くらいで到着可能な距離。

けれど、念のため2時間余裕をみて、午前5時半くらいにおうちを出る。

土曜日なので、空いている。

今回のクエストの目的は

「ブチョリーナより早く目的地に到着する」

これだ。

いつも、いかなるときでも、ブチョリーナは待ち合わせ場所に1時間前に到着している。

そうして、我々に「おにぎり」や「御茶」を買っていてくれたりする。

今日は、ミクの日の今日くらいは、絶対にブチョリーナよりはやく待ち合わせ場所に到着する。

そうして、ブチョリーナにコーヒーを振舞うんだ。200円のおいしいヤツ。

「おはようございます。」

とええ声で。

そう頭に思い描くとノリノリになる。楽しいな。ミクの日。

2時間も時間に余裕を持てば、ブチョリーナよりも1時間早く待ち合わせ場所に到着できる。

すいすいと、ネズミーランドへアクセルを踏む。

快調だった。

順調だった。

だが、都心に近づくにつれ様子がおかしい。

だんだん車の数が増えてくる。

嫌だ、嫌だ、やめてくれええ。

だが、とうとう完全に渋滞してしまった。

きっかり1時間半。

まったく車は動けない。

東京タワーを眺めながら、絶望に包まれる。

首都高速。

何が、どう高速なのか?

「料金は700円です。」

ナビが乾いた声でほざく。

こんな目にあって、700円もとられるなんて理不尽すぎる。

結局、ブチョリーナよりはやく到着できなかった。

私は、ブチョリーナに渡す予定だったコーヒーを忸怩たる思いで、一気に飲み干す。

200円とは思えなくらい苦い。

やはり、何事も準備が大切だ。

ちなみにブチョリーナは午前4時半には自宅を出発していた、とのこと。

残念な「ミクの日」となった。


ちなみに、学校説明会では、「ミクの日」についての口上は割愛されていた様子。

校長先生あたりが、

「今日のよきミクの日に・・・」

とかましてくれると信じていたのだが・・

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スナイパーぶチョリーナ [ブチョリーナ]

そろそろ、繁忙期に入る。

モウレツに業務が集中する2月、そして3月。

ぶチョリーナが怖い顔をしたまま、私の机に向かってくる。

何か、問題が起きたのだろうか?

私が昨日提出した報告書に何か粗相があったのだろうか?

基本、ぶチョリーナは、怒声をあげたりしない。

表情を荒げることもない。

なのに、なんなのだ?この殺気は?

かつてない緊張感が伝わる。

つかつかと、デルモのような大きな歩みで私の方へ。

ものものしい空気。

ぶチョリーナは、私にピストルの形に構えた右手を向ける。

その指先から、輪ゴムが発射され、私の肩に当たる。

??

呆気に取られる私に一瞥もくれず、ぶチョリーナは自分の席に戻った。

どうやら、ぶチョリーナは、書類の整理で持て余した輪ゴムを持て余していたようだ。

忘れていた。

ぶチョリーナが、「ゴルゴ13」のモーレツなファンだということを。

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付箋とセロハンテープ [ブチョリーナ]

師走だ。

それはそれは気ぜわしい。

後回しにすると何もかも後回しになるので、面倒でもやれることはできる限りやろう。

そんな折、ブチョリーナがやってくる。

「付箋とセロハンテープ、ケンカした場合、どっちが強いと思う?」

のっけからこの質問である。

私は、しっかりと突っ込むことにした。

「付箋もセロハンテープも、無生物ですよね?

これらがケンカをする、なんて事が現実的に起こりうるのでしょうか?

そもそも、付箋とセロハンテープは使用目的が異なる。

これらが争うなんていう状況が私には想像できません。

それとも、文具同士でありながらなにか確執が存在するのでしょうか?」

その私の口上が、伝わっていたのだろうか?

「付箋の不戦勝だ」

ぶチョリーナは、そうこぼすと自分の席に帰っていった。

うんうん、そうですよね、ダジャレですよね。

365日、ダジャレは、時と場合を鑑みずに投下される。


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返事がない。ただのブチョリーナのようだ。 [ブチョリーナ]

ブチョリーナが、背筋をピンと伸ばしてパソコンをいじっている。

くだらないちょっかいをかける私。

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いつもなら、それでもなんらかの反応があるのに、返事がない。

ブチョリーナは基本的には紳士なので、他人の問いかけに反応しないなんて失礼なことはしない。

その視線もパソコンの画面の虚空をみつめているようにも見える。

どうしたことだろうか?

フリーズしている。

だが、よくみると「まばたき」はしている様子。

ブチョリーナの身に何が起こっているのか?



耳を澄ますと、何か小さな音が聞こえる。

!!

ブチョリーナの耳のあたりから、音がこぼれている。

んーー?

よく見ると、ブチョリーナの耳にイヤホンが刺さっている。

どうやら、周囲に迷惑とならないように、イヤホンをつけてPCの研修プログラムをこなしていたようだ。

これでは、私の言葉など耳には入るまい。

これからブチョリーナにちょっかいを出すときには、もっと様子の確認をしてからにしよう、と思った。


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ブチョリーナとクリスマス [ブチョリーナ]

あまぞんさんから、会社に荷物が配送される。

大きな箱。

目を離した隙に、ぶチョリーナが箱をおもむろに開封する。

「うそ?」

慌てる私に

「これは、おれの注文だ。」

とかえす、ぶチョリーナ。

思ったより大きいな、とこぼしながらも、本当に嬉しそうに中身を取り出す。

「レゴのお城セット」

どうやら、お孫さんへのクリスマスプレゼントのようだ。

あんぎまだクリスマスまで40日以上あるのに、なんともまあ準備のよい・・・。

女性社員も集まりワイワイと談義がはじまる。

・クリスマスまで、お孫さんにバレないようにしなければならないこと。

・「この大きなプレゼントを入れることのできる靴下を準備すること」は至難だろうな、ということ。

ぶチョリーナは、本当に楽しそうだ。

マゴリーナが可愛くて仕方がない様子。

クリスマス。

誰かに喜んで欲しくて贈り物を選ぶ。

こういったプレゼントを送る人の心も、それを見守る人の心も暖かくなる。

Oヘンリの短編。

「賢者の贈り物」を思い出した。

金銭的に貧しい夫婦。

旦那は大切な時計を売り、奥さんの素敵な髪をとく櫛を買う。

奥さんは、素敵な髪を売り、旦那の大切な時計の鎖を買う。

大切なものは、自分の大切なモノではなく、相手の笑顔だということ。

贈り物には、非金銭な想いが込められている。

私が一番嬉しかったクリスマスプレゼントは、

SDガンダムのガチャポンのタイトルの厚紙群。

どうやって手に入れたのか、その苦労を思うと涙が出た。
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ちなみに、今一番欲しいモノは、デュランダル・バルキリーです。これ↓

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ブチョリーナの消失 [ブチョリーナ]

会場を出て、ブチョリーナの姿を探すも、その気配すらない。

私は、試験会場の係員に「ブチョリーナを見ませんでしたか?」と訊ねる。

「トイレに行く、とおっしゃって、出て行かれましたけれど・・・」

との返事。

「そうか、トイレか!なるほど!」

得心した私は、トイレッツの前で、待つことにする。

10分経過、20分経過。

だがブチョリーナが、トイレッツ出てくる気配はない。

おかしい、なんぼなんでも、これは、おかしい。

いくらなんでも、トイレッツがこんなに時間がかかるはずがない。

事態が錯綜してきた。

私は、ブチョリーナの行動パターンを分析、ある答えにたどり着く。

タバコだ!

ブチョリーナはタバコが吸える場所を探して旅に出たに違いない。

おそらく、テストの終了時間を見計らって、戻ってくるはずだ。

だがもし、トイレッツの中で、事故が起きていたなら・・・

そうトイレッツペーパーがなくて、出てこれない可能性だって十分にあるし。

トイレッツを詰まらせてしまい、途方にくれている可能性だってある。

私はまず、周囲の喫煙所を探すため、会場のビルを飛び出す。

それで、見つからなければ、トイレッツをノックする。

ビルの自動ドアが開く。

目の前で、Gメン75みたいな男が、渋くタバコを燻らせている。

「おう」

と、軽く手をあげる。

「外で待ってらしたんですね?探しましたよ?」

そう、畳み掛ける私に一瞥もくれず、

「ラーメンを食べに行こう。」

そう、こぼした。

わたしは、

「テストのことは、もう訊かない方がよいかな?」

そして、

「ブチョリーナの中の人、セリフ少なくてギャラ安そうだな。」

などど思いつつも、フォーンアツギの有名ラーメン店舗へ、足を運んだ。


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ぶチョリーナとテスト [ブチョリーナ]

フォーン・アツギの街が夕暮れ色に染まる。

初秋の風が、夜の帷を連れてくる。

さあ。戦いが始まる。

そう、テストが始まるのだ。

試験会場。

何故か私の視界には、ぶチョリーナの姿が。

替え玉を頼んだ時に、

「それは、無理」

だと、答えた理由がよくわかった。

同じ日に、受験だったのね?

そりゃ無理だろ?いろいろ。


私は知っている。

ぶチョリーナは、今回のテスト様に配布されたテキストを

1ページ足りとも、開いてはいない。

机の上に置いたままだ。コーヒーのコースター代わりになっている。

かつて教える側にいた人間の矜持だろうか?

私は、勉強をした。ライサバAT100を狙って。

だから、さすがにこのテスト、勉強せずに合格は厳しいと思うのだ。

試験開始から、7分。

ぶチョリーナが、退席する姿が見えた。

うそお?

考えられない。

まさか、試験を放棄したのだろうか?

それとも、もう終わったのだろうか?

心配になる。

私は、一問だけ、あやふやな問題と対峙していた。

あんなに勉強したのに、何故こんなみたこともない問題が出るのだ?

私は、先に退出したぶチョリーナの安否を気にしながらも、

ビリヤード店Fのみんなと参加した九州オープンの試合を思い出していた。

試合の時には、今まで出会ったことのない玉と出会う。

私の目の前で、Tツヤが、スクラッチコースも捉えたサイド前のゲームボールのあつみを見ている。

「うわわ、あれ、スクラッチやない?」

みんなが見守る中、何度も何度もフリを考えるTツヤ。

そして、散々悩んだ挙句、覚悟を決めて突いた打点で、スクラッチ。

勝ち残れなかった。

「あー。なんで、試合の時っち、難しい玉ばっかりなんやろ?」

そう、叫びヘタリこむTツヤ。

今の私がまさにその状況だ。

どうなんだ?

私は、文面を何度も何度も読み返し、答えを記入する。

テストは30分くらいで終了。

私は、退室してぶチョリーナを探す。

だが、ぶチョリーナの姿はどこにもない。

何も言わずに帰宅するような人ではない。

何があったのだ、ぶチョリーナ?

つづく


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