臆病なはりねずみ

定食屋さんの前。
おまわりさんが事情の聴取をしている。
水をかけられた男性が
恨み節を重ねている。
マスクをしていなかった男性が
注意を受け、水をかけられた、とのこと。
悲しい、いや哀しい景色だ。
見苦しくて、目を伏せたくなる。
理由はどうあれ、
他人に水をかけるなど、
動物園での光景か、と。

コロナというよくわからない脅威に
怯えて、なんだかよくわからなくなっている。
正しい真摯で紳士な対応など
持ち合わせるゆとりは皆無。
怖くて、不安で落ち着かなくて
他人を過剰に攻撃する。

覚悟を決めよう。
雨の日や雪の日に
その空模様を呪ったところで
何の解決にもならない。 
傘をさすなり、悪天候に備えることより
他にできることなどない。
コロナという厄災への
怒りややるせなさを呪っても
どうにもならないことなのだ。

自分の身を自分で守る。
それをそのことを
他人に求めても哀しくなるばかり。

コロナに言い訳せず、
できることをやろう。

出かけない、ではなく
どのようにでかけるか?

会合は控える、ではなく
どのように会合を行うのか?

質を問うことで、
人は品格を取り戻すことができる。

怯えて、守りにはいると
どんどん臆病になり、
何も解決することができなくなる。

コロナ

思うことは、みなある。
言いたいことは、山ほどある。
不平や不満、抱えきれないほど。
でも、呪っても風景は変わらない。

コロナに打ち勝つということは、
社会が人間らしい柔らかさを
失わないことではないだろうか?

他人を傷つけると自分も傷つき
いずれ他人から傷つけられる。
身を守るための全身のとげは
自分もふくめてすべてを傷つける。
それは、コロナのせいではなく
ひとの弱さのせいだ。

マスクをしてなくて、水をかけられたひと。
おまわりさん。
店内にいたひと。
お店のひと。
そして、水をかけたひと。
みな、哀しい気持ちになる。

ひとの弱さが、露呈してゆく。

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