ポケッツのなかの戦争

「閃光のハサウェイ」が公開されるから、

との理由で、0080が配信されていた。

アムロ専用機のガンダム、

という謳い文句に痺れた当時。


ホントに久しぶりに観た。

上京するときに友人が餞別で託してくれた

目が覚めるくらい美しい

メタリックブルーのケンプファー。

現在も私のそばにいる。


酒を引っかけて、戦場に赴く

おっさんの無頼な様子に

当時は憧れたものだ。

かっこよくないかっこよさ。

 

やはり、良い作品だ。

終盤、バーニィのもとへ

「戦う必要がなくなったことを伝えるために」

必死で走る少年の背中をみて

現在なら、スマホがあるから、

バーニィは死なずに済むのに、などと

みもふたもないことをつい考えてしまう。


「そうか、この頃、スマホないんだ。」

ポケットベルの時代だわ。

と、改めて驚く。

伝えたいのに、伝えられない切なさ。

そういうことが、少し気になり

思わずもう一度最初から、観る。

すると登場人物が、みな

「伝えようとしている」ことに気づく。

そしてこの作品もさまざまなことを

伝えようとしていることに気づく。

音で、映像で、「伝えようと」している。

皮肉たっぷりな物語に

妙にリアリティーを感じる。


やはり、モノを作る仕事は

どこまでも情念の世界だなあ、と思う。



閃光のハサウェイが楽しみだ。

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