アウトローな夜4 ぽっくす小噺

このお話は、フィクションです。

そのポリスマンは、承太郎よろしく、やれやれといった様子で口を開く。

「君も、お酒を飲んどんやろ?」

「はい、車の運転は出来かねる所存です。」

丁寧に答えるとってもよい子な私。

国家権力に逆らってはいけない。

しかも、彼らは合法的に拳銃を持っている。

私はさほど、飲んでいなかったこともあり、すっかりシラフだった。

反逆しまくっている、Rぞうに結構本気で恐怖していた。

ポリスマンは少し、考えて、

「しかたないねえ、家まで送ってくけ、パトカーに乗りなさい」

Rぞうのマーク2は、もう一人のポリスが家まで運んでくれるという。

いやはや、しかし、優しいポリスマンだ。

「失礼しマース」

私も、パトカーの後部座席、Rぞうのとなりに座る。

「あんた、なんしよるん?」

半切れなRぞうが、私を睨む。

パトカーっていうのは、やはり乗り心地が悪く居心地が悪い。

もう、「ぽっくす」どころじゃないよなあ。

私は、当たり前のことをぼんやり考えていた。


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