アウトローな夜3 ぽっくす小噺

このころは、まだ飲酒の違反も現在ほど重くはない。

だがしかし、免停は免れないだろう。

かくして、

Rぞうは、パトカーに収容された。

私は、マーク2の中で、ぽっくすの仲間を呼ぶべきか少し思案していた。

連中を呼んだところで、ただこの状況を楽しむだけで、問題の解決にはならない気がした。

おそらく、マーク2を運転することは、今日はもうできないだろうから、誰かに迎えに来てもらう必要がある。

パトカーの中で、Rぞうが猛烈に抗議している声が響いている。
銭形タクシー.jpg

Rぞうの言い分は、こうだ。

「なんで、わたしだけつかまえるん?わたしをつかまえるなら、他の連中もみんなつかまえりいやあ!」

ようするに、罪は認めているが、足掻いているのだ。

このままでは、拉致があかない。

しかし、こんな、ポリスマンたちも、気が長い。

これだけ罵詈雑言をあびせられても、Rぞうをなだめるばかり。

だが、どんなにつっぱねても、見逃してはくれないだろう。

こんなへべれげなRぞうを許していては、国家権力は意味を成さない。

やはり、誰か呼んだほうがよいかなあ・・・

そう思いなおした頃、ポリスマンが私の方へ歩み寄ってきた。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。