よかったさがし。好きじゃない。
日曜日の午後7時30分
名作劇場
ポリアンナという車いすの少女が、
日常の「よかった」を数える、「よかった探し」。
どんなことが起きても、そのなかから
「よかった」と思えることを探すゲーム。
これが、好きではなかった。
「よかった」と思うことは、もっと「圧倒的なこと」であって欲しいから。
「よかった」と思わなければ、「よかった」と思えない出来事なんて
そんなものが「よかった」ことであるはずはない、と。
それよりも。「悪くない」探しのほうが好きだ。
前向きで強くて。
「悪くない」は外連味なく、スタイリッシュな響きがある。
言い訳がましい自分を慰めているような「よかった探し」よりも
ワイルドでかっこいい。
「納豆にたまご、そうだ、オクラを少しいれてみるとするか・・
どうだ?」
↓
「悪くないな・・」
かっこいい!
でも、
「納豆にたまご、そうだわ。オクラをいれてみましょうか?
どうかしら?」
↓
「よかったわ」
全然かっこよくない。
「よかった探し」はかっこよくないのだ。
「このザクを赤く塗り、小隊長の羽飾りをつけるぜ!
どうだい?」
↓
「悪くないな」
かっこいい!
「このザクを赤く塗り、小隊長の羽飾りをつけてみたわ。
どうかしら?」
↓
「よかったわ」
会話としておかしい。
最近、巷ではまた「よかった探し」がブームになっているようだけれど
絶対に、「悪くない探し」のほうが、かっこいいからおすすめだ。
悪くないよ。