あにょYにょ。旅打ち⑥

国道を北へ 北へ

やがて、関門海峡が視界にはいってきた。

ひっそりと、パーラーが見える。

大きな駐車場を構えるその郊外店は、客足も少なく閑散としている。

本来なら、絶対足を運ぶことのない、ぼったくり店だ。

スロは、アストロライナー

ヤマサの台だ。

そして、コンチネンタル、サファリ、アニマルG。

Yにょが口を開く

「ハラ、へったー」

「そうだな、なんか食べるか?」

われわれは、とりあえずその郊外店の駐車場の脇にある「うどん屋」へ、足を運ぶ。

「この店で一番高いもの、たのんでいいけの。」

Yにょに言われるまでもなく、そのつもりだ。

私たちは、料理の金額も確認せずに、手当たりしだいに注文する。

おでん。肉うどん、天丼。

おにぎり、いなり。3人前位、ぺろりと食べる。

ビクトリーシーズンのYにょにとって千円2千円は、もはや紙切れ。

手当たりしだいに食べまくる。

わたしも、追従する。

われわれの、所持金は、22万円くらい。

けっして、お金持ちなわけではない。

けれど、アラブの石油王のような気持ちになっていた。

食べ終わると眠くなってきた。



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あにょYにょ。旅打ち⑤

前回までのあらすじ

ポン友であるところの、Yにょのひょんな思い付きから

Yにょのお金でパチスロを打ち、どこまで旅を続けることができるか、

試してみることになったゆうゆう。

ビクトリーシーズンという神がかり的なヒキを持つYにょのおかげで

緒戦は、楽勝。

もしかしたら、東京くらいまで、いやいや、北海道までいけちゃうかも、

そう本気で考え始めていた。

若さゆえの、馬鹿さ、である。

********

Hヤシに、「今日の麻雀はなし」だ、と告げ我々は旅立つ。

Hヤシもいっしょに、というアイデアもあったのだが、

彼は、スクリーン・エンド・ブーという

バイト先での仕事があるのだ。

許せ。

Yにょの車で、さらに海岸線を北上する。

カーステレオから、森高千里の曲が流れる。

海岸線を流れるように走るYにょのマシーンは

世界一のジュークボックス、となる。

森高千里というひとは、歌を歌うひと。

足のきれいな女の人だ。

そして軽い曲調が、まさにYにょ好み。



さて、2戦目はどうするか?

いつもの店をめぐりリーチ目拾いをする、という方法もあるが・・・。

堅実に勝つ方法なんていくらでもある。

けれど、それは、すこし、つまらなく思えた。

すこし、考え、私は思いなおした。

いや、せっかくだから、冒険してみよう、どうせYにょのお金なんだし・・、

いろいろな店にいってみたい。

私は、Yにょに 話しかける。

「次に、視界に入ってきた店で勝負しようや。」

Yにょは、少しアクセルを踏み込みながら

「おう、いいぞ。なんでも、いいぞ。」

と、即答。

Yにょは何も考えていないから、そういう返事がデフォルト。

Yにょの軽自動車が、快音を立てる。

なんだか、理由もなく愉快な気分になってきた。

わくわくに勝る、人生の喜びはない。

そう錯覚をせざるをえない風景だ。
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あにょYにょ。旅打ち④

ふと、Yにょを見やると、そのとなりの台で、またビックボーナスをひいている。

心地よいファンファーレ。

2台目のモーニングである。

この店では、①シマにひとりくらいの按配でしか客がつかない。

なので、このように極稀ではあるけれど、

モーニングを2台とれることもおこりうるのだ。

ほぼ10000円である。

しかも、ノーリスク。

10000円、落ちてる。

やっほーい

われわれは、ボーナス消化後、フルーツゲームを消化してコインを流した。

Yにょは、2台ひいているので、2台分。

さて、流すか。Yにょに声をかけようと歩みよると、リーチ目がでていた。

クレジット内連荘。

さすが、ビクトリーシーズンである。

あわせて、20,000円くらいは勝ってるん。

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あにょYにょ。旅打ち③

国道沿いのパーラーにつくと、麻雀仲間であるところのHヤシ氏の姿が視界にはいった。

Hヤシ氏は、この山佐のスーパープラネットのモーニングのみで、車を買った、という神話の持ち主。

いや、神話というか、実話、なのだけれど。

まあ、7枚交換でも、モーニング奪取率が、100パーセントなら、

即流しで日当4500円は望める。

単純計算で月20日稼動で、9万円プラス。一年もあれば、

なるほど、車の一台くらい買える計算になる。

10:00。

開店を知らせるロッキーのテーマが店内に流れる。

軍艦マーチよりも、こちらのロッキーのテーマのほうが

わたしは俄然盛り上がる。

勝手知りたる店内。

もしいけるなら、2台奪取、まで、ある。

私とYにょは、悠々とスーパープラネットのシマへ向かい、端っこから回し始める。

私は、右端から、Yにょは左端から。

7枚交換、台移動あり。とにかく、モーニングを拾えなければ話にならない。

私の一台目の台は、チェリー対角線がはずれ、スカ。2台目に移動する。

Yにょの台をふと見やると、もうビックボーナスがかかっている。

なるほど、本物のビクトリーシーズンだ、

私も4台目でヒット。

いける。いい流れだ。わたしは、強い手ごたえを感じていた。

スーパープラネットの筐体から流れる

季節はずれの「モロヒトコゾリテ」に心が躍る。




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あにょYにょ。旅打ち②

正確にはリーチ目を、習得する必要があったのは、私だけだった。

Yにょには、2つのスペシャルスキルがあった。

1つは、一度走った道を絶対忘れない「人間ナビ機能」。

もう一つは、「神の目押し」。

Yにょは、どんな絵柄でも、直視して1周でビタ押しすることができた。

すなわち、Yにょの打つ台には、基本的にはリーチ目が出ないのである。

リーチ目が、出現するときは、すなわちバー確定。

それくらいの精度があった。

ただ、山佐の一部の台には、ビック成立時にしか出ない出目があった為、

フラグが成立していて、七絵柄をビタ押ししても、並ばないケースがある。

これが、噂の枠上7である。

Yにょの台にビックのリーチ目が出現するのはこのケースのみ。

スーパープラネットは、左リールに、七を狙い、はさみ打てば、簡単にリーチ目が察知できる。

先代のビックパルサーと違い、対角線でチェリー付きでボーナス絵柄がテンパイすればOK.

単独プラネットのフラグが立っていない限り、ボーナスフラグは、ほぼ察知可能である。
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