炎の転校生 [残念部]
その友人は、まさしく私の親友とよべる人間のひとりだったようだ。
現在はどうしているのかも分からない。
もう10数年会ってはいない。
どんなやつだったのか、すら、もはや定かではない。
けれど、いつも私の心の中にいる。
死ぬまでもう会うこともないだろうけれども、私はその友人を実は心から尊敬しているし、
本当に対等な関係だったのだな、と今でも思う。いや、今でこそ思う、のか。
魂の距離が異常に近いのだ。
きっとヤツは大丈夫。
そして、ヤツが大丈夫ならば、まあ私も大丈夫、ということか。
とにもかくにも、くだんの蒼樹うめの線のおかげで、変なスイッチがはいってしまったようだ。
まさに、中学2年。
みなが、リア充へ転身していくにもかかわらず、私の脳内では銀河大戦が繰り広げられていた。
そう中2の春。
その80年代のとある1年は、ゲームにしろアニメにしろ漫画にしろ、
新しい時代の訪れを感じさせるそんな黄金期だった。
世界は光り輝いていた。
GW終了のお知らせとともに、ヤツは転校してきた。
きっかけは、何だったんだろう?
転校初日から、私はヤツの家に遊びにいき「おやつ」をご馳走になっていた。
その部屋にある本の数に圧倒された。
そして、さらに勉強机の上に書きかけのイラストを見つける。
その線の美しさに心を奪われた。
そうして、いわゆるアニメ漫画方面の知識の深さに心から敬意を表した。
ヤツは勉強をしているのだ。
全身全霊をかけて。
当時からカーストの底辺であるいわゆるオタク文化を。
自分の好きなことに対して一切手加減をしないその姿勢。
勉強はからきしだが、そんなものはどうでもいい。
高校入試の為に時間を裂く自分を、私は少し恥ずかしく感じていた。
ヤツも私も俄然絶賛中2病だったけれど、妄想を現実への起爆剤にしていた。
想像して創造することができる素晴しさ。
何も描かれていない白紙の紙がヤツの手にかかればまるで魔法のように、
実存しないはずの世界がそこに生まれる。
現在はどうしているのかも分からない。
もう10数年会ってはいない。
どんなやつだったのか、すら、もはや定かではない。
けれど、いつも私の心の中にいる。
死ぬまでもう会うこともないだろうけれども、私はその友人を実は心から尊敬しているし、
本当に対等な関係だったのだな、と今でも思う。いや、今でこそ思う、のか。
魂の距離が異常に近いのだ。
きっとヤツは大丈夫。
そして、ヤツが大丈夫ならば、まあ私も大丈夫、ということか。
とにもかくにも、くだんの蒼樹うめの線のおかげで、変なスイッチがはいってしまったようだ。
まさに、中学2年。
みなが、リア充へ転身していくにもかかわらず、私の脳内では銀河大戦が繰り広げられていた。
そう中2の春。
その80年代のとある1年は、ゲームにしろアニメにしろ漫画にしろ、
新しい時代の訪れを感じさせるそんな黄金期だった。
世界は光り輝いていた。
GW終了のお知らせとともに、ヤツは転校してきた。
きっかけは、何だったんだろう?
転校初日から、私はヤツの家に遊びにいき「おやつ」をご馳走になっていた。
その部屋にある本の数に圧倒された。
そして、さらに勉強机の上に書きかけのイラストを見つける。
その線の美しさに心を奪われた。
そうして、いわゆるアニメ漫画方面の知識の深さに心から敬意を表した。
ヤツは勉強をしているのだ。
全身全霊をかけて。
当時からカーストの底辺であるいわゆるオタク文化を。
自分の好きなことに対して一切手加減をしないその姿勢。
勉強はからきしだが、そんなものはどうでもいい。
高校入試の為に時間を裂く自分を、私は少し恥ずかしく感じていた。
ヤツも私も俄然絶賛中2病だったけれど、妄想を現実への起爆剤にしていた。
想像して創造することができる素晴しさ。
何も描かれていない白紙の紙がヤツの手にかかればまるで魔法のように、
実存しないはずの世界がそこに生まれる。
2013-06-29 00:46
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