ブチョリーナの消失 [ブチョリーナ]

会場を出て、ブチョリーナの姿を探すも、その気配すらない。

私は、試験会場の係員に「ブチョリーナを見ませんでしたか?」と訊ねる。

「トイレに行く、とおっしゃって、出て行かれましたけれど・・・」

との返事。

「そうか、トイレか!なるほど!」

得心した私は、トイレッツの前で、待つことにする。

10分経過、20分経過。

だがブチョリーナが、トイレッツ出てくる気配はない。

おかしい、なんぼなんでも、これは、おかしい。

いくらなんでも、トイレッツがこんなに時間がかかるはずがない。

事態が錯綜してきた。

私は、ブチョリーナの行動パターンを分析、ある答えにたどり着く。

タバコだ!

ブチョリーナはタバコが吸える場所を探して旅に出たに違いない。

おそらく、テストの終了時間を見計らって、戻ってくるはずだ。

だがもし、トイレッツの中で、事故が起きていたなら・・・

そうトイレッツペーパーがなくて、出てこれない可能性だって十分にあるし。

トイレッツを詰まらせてしまい、途方にくれている可能性だってある。

私はまず、周囲の喫煙所を探すため、会場のビルを飛び出す。

それで、見つからなければ、トイレッツをノックする。

ビルの自動ドアが開く。

目の前で、Gメン75みたいな男が、渋くタバコを燻らせている。

「おう」

と、軽く手をあげる。

「外で待ってらしたんですね?探しましたよ?」

そう、畳み掛ける私に一瞥もくれず、

「ラーメンを食べに行こう。」

そう、こぼした。

わたしは、

「テストのことは、もう訊かない方がよいかな?」

そして、

「ブチョリーナの中の人、セリフ少なくてギャラ安そうだな。」

などど思いつつも、フォーンアツギの有名ラーメン店舗へ、足を運んだ。


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