カフィの嗜み [日常]

私の母親が、経営する洋装店の1階は、喫茶店だった。

白い花ようなかわいいティーカップに、上質なカフィが踊る。

そのカフィが当時300円。

私はよく、小学生のころアイスミルクを頼んでいた。

ただの牛乳である。

いっしょに、さっきスーパー丸和で購入した牛乳だ。

子供心に、何故あんなちょっぴりしかないコーヒーや、

ただの牛乳に300円も払えるのかが、不思議でしょうがなかった。

最近、少し理解できる気がする。

カフィは紳士淑女の嗜みなのだ。

カフィな雰囲気を味わうことが大切なのだ。

コーヒーをごくりごくりとたくさん飲みたいベビーは、コーヒー牛乳でも飲めばよい。

そんなことを思いながら、今、自販機の前でふと考える。



そんな、大切なカフィタイムを100円の缶コーヒーで済ませてよいのだろうか?

それではいつまでたっても、私はベビーである。

せめて、200円は対価を払おう。

それがカフィの嗜みだ。

セブンイレブンで、200円のO村氏が調子こいていつも飲んでいるようなカフィを購入。

そして用もないのに屋上へあがり、カフィを嗜む。

眼下に拡がる景色を眺め、200円分味わう。

これが、100円の缶コーヒーだとこうはいかない。

200円だから、200円分楽しむのだ。

事務所に戻ると、ブチョリーナがコーヒーを淹れていた。

ブチョリーナはいつもコーヒーを淹れている。

ブチョリーナは言う。

「市販のコーヒーなんて、甘くて飲めない。」

私が、このステージに到達することは、まだ先の話だけれど、

いつかコーヒーをブラックで飲めるようになり、上質なカフィを嗜めるようになりたいものだ。

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