未来の国からはるばると [漫画]

そんなこんなで、4巻から、読み始めたドラえもん。

1話読切形式なので、どこからでも読める。

結局、ドラえもんの1巻、第一話を読むのはずいぶん先のこととなった。

友人の家に並んでいた単行本を、拝借して、物語に没入した。

それは、おさない私にとって、あまりにも残酷なプロローグだった。

のんびりした、お正月の風景から物語は始まる。

うまそうに「おもち」なんか、食べているのび太少年。

突然、机の引き出しから、あらわれたロボットに

大人になっても残念な未来しか待っていないことを、告げられる男の子のび太。

死にたくなるような、絶望的な物語の序章である。

そして、いかに「最悪な未来」が少年を待ち受けているか、写真を見せながら

解説する青いロボット。なんとかするから、と君に言われても、と、思わざるを得ない展開。

ユニークなキャラであるドラえもんと、藤本先生のキャラのルックスで判り辛くなっているが、

完全に優れたSF作品である。

今、半世紀の時を越えて、再認識する。

ドラえもんは、高次元なSFドラマであると。

今、大人が読んでも充分に満足できる名作なのだ。

笑いもブラックで、味わい深い。

ドラえもん=幼児漫画ではなく、ドラえもん=SF漫画

という視点で、もう一度読んでみて欲しい。

そのシュールさに、病み付きになることは、想像に易い。
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