あにょYにょ。旅打ち⑦

思えば、本当に自由だった。

明日もあさっても、ずっと自由。

生活に不安もないし、

好きなことだけをして、生きている。

そんな夢みたいな日々だった、とは

当時は夢にも思っていなかった。

パチスロ打って、

麻雀打って、

好きなもの食べて、遊んで。

結局、この旅打ちは、

下関のパチンコ店で、

等価交換のなんか、香ばしいスロットにぼこられて

ふらふらになるくらいボコボコにされ、

10万円くらい負けて、

関門橋の近くの貝汁屋で

貝汁を食べて、

頭にきたのでカレーも追加で注文して

結果、わずか一日で帰宅して、

そのまま帰ることもしゃくだから

夜は、深夜の1時から

いつもの仲間と麻雀を打つことになる。

Yにょの残金は、遊びほうけているうちに

みるみるなくなり、いつもの

文なしのYにょになった。

お金を大事に、なんて感覚、存在していなかったから。




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