真夏の夜の悪夢

ヒラツーカの町に、涼しい風がそよぐ。

お祭りの短冊が小気味よくその風にそよぐ。

たくさんの原色の短冊。風情があってよい。

短冊に人が願いを綴るという行為はきっと

「現在の自分のいる場所の確認」

人の願いとは、すなわち生きる理由。エネルギー。

その願いが、叶う叶わないは関係ないのだと思う。

ウルトラビッツ2号は、かなり遠くに駐車した。

実は、ほんの少し嫌な予感がしていた。

私は実はほんのちょっぴり方向音痴なのだ。

しかも、今回のヒラツーカの町はあまり地理にも明るくないから、先に駐車場に到着したい。

そのあとの約束もあるわけだから。

りんご飴は、とりあえず駐車場を探してからのご褒美だ。

駅を背中に駐車場を目指す。

様々な出店に目を奪われながらも。

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かれこれもう20分くらい歩いている。

あれ?

あれ?

駐車場どこ?

また?

また、この展開?

もはや、嫌な予感しかしない。

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