からあげはあまり好きではないけれど、お腹が減っていれば美味しく感じるから不思議。 [日常]
からあげは、あまり好きではない。
けれど後輩のくまごろうくんが、DQNのような口調で私を諭す。
「からあげ、まじやばいっすよ!まじ、サイコーっっす!」
「お昼は、市役所のとなりの寮の食堂」を彷彿とさせる食堂。
よし、そこまで推すのならば、その「からあげ定食」という奴を食べてやろうじゃないか!
私のからあげに対する価値観を根底から覆してくれるかも知れない。
500円玉1枚と、100円玉1枚。合計600円
お昼に600円は少し予算オーバーだが、唐揚げ定食を注文したくまごろうくんにかぶせる。
「私も同じからあげ定食をお願いしたします。」
やがて、おぼんが2つ,からあげ定食が出てくる。
箸を手に取り、どうれ、どんな味かしらと、からあげを見やりふとしたことに気がついた。
些細な違和感。
ん?
くまごろうくんのからあげ大陸が、私のものより大きい。
からあげ定食のお皿の部分を占めるところの、からあげの面積が大きいのだ。
私は、おそるおそる、おのおののお皿の唐揚げの数を数える。
ひい、ふう、みい・・・
くまごろうくんのお皿、6個
わたしのお皿、5個。
しかも、私のからあげは、一体一体のスペックも悪く小ぶりだ。
これは、どういうことか?
①くまごろうくんが、食堂のおばさまに贔屓されている。
②わたしが、食堂のおばさんに好まれてはいない。意地悪されている。
③単なる間違い。
いずれにしても、検証の必要がある。
私はからあげごときで「ちいさい人間だ」とバレることは望まないので、
しらんぷりをしてからあげを一つ箸でつかみ、口に放り込む。
たいして、美味しくもない。
くまごろうくんは、
「美味しいっす!サイコーっす!」
と幸せそうにからあげを楽しんでいる。
くまごろうくんがよそ見をしている隙に、
からあげを1つパクってやろうか!などと企む。
なぜだろう、そのとき、ふと妹のことを思い出した。
小学校5年の頃。
その日の晩御飯は、妹の大好きなエビフライ。
妹の為にお母さんが、たくさんたくさんエビを揚げる。
お皿には、エビフライがいっぱい。
妹がワクワクしている様子が見て取れる。
本当は、ハンバーグが食べたかった私は、妹の意見が採用された今晩の献立に不服。
わたしは、お母さんたちの目を盗んで、妹の皿のエビフライをもの凄い勢いで食べ続けた。
妹は、箸を鷲掴みにしたまま、蜂の巣をツツイたように泣いている。
私は、内心「やりすぎたかな」と思ったけれど、知らんぷりをした。
自分より、妹を優先されたことが気に入らない。
30年経って、思い出す。最低な自分。
そうやって、お母さんの妹への想いを、私が届かないように邪魔していたのかも知れない。
わたしは、「意地悪」は人間の一番ドス黒い感情だと思う。
意地悪は、予想以上に相手を痛めつけ、自分もその報いを受ける。
私は、意地悪な人間は嫌い。そして、自分の意地悪な部分も嫌い。
その意地悪な自分の過去の罪を、からあげをパクろうかと企てた瞬間に、思い出した。
すまないと、思う。妹に対して、そして、母親に対して。
横道にそれたけれど、
このからあげの個数については、確認したくなった。
他愛もないことだけど。
もし、このからあげの個数の操作が、わたしへの意地悪ならば、
何かわたしへの言外のメッセージが込められているかも知れない。
けれど後輩のくまごろうくんが、DQNのような口調で私を諭す。
「からあげ、まじやばいっすよ!まじ、サイコーっっす!」
「お昼は、市役所のとなりの寮の食堂」を彷彿とさせる食堂。
よし、そこまで推すのならば、その「からあげ定食」という奴を食べてやろうじゃないか!
私のからあげに対する価値観を根底から覆してくれるかも知れない。
500円玉1枚と、100円玉1枚。合計600円
お昼に600円は少し予算オーバーだが、唐揚げ定食を注文したくまごろうくんにかぶせる。
「私も同じからあげ定食をお願いしたします。」
やがて、おぼんが2つ,からあげ定食が出てくる。
箸を手に取り、どうれ、どんな味かしらと、からあげを見やりふとしたことに気がついた。
些細な違和感。
ん?
くまごろうくんのからあげ大陸が、私のものより大きい。
からあげ定食のお皿の部分を占めるところの、からあげの面積が大きいのだ。
私は、おそるおそる、おのおののお皿の唐揚げの数を数える。
ひい、ふう、みい・・・
くまごろうくんのお皿、6個
わたしのお皿、5個。
しかも、私のからあげは、一体一体のスペックも悪く小ぶりだ。
これは、どういうことか?
①くまごろうくんが、食堂のおばさまに贔屓されている。
②わたしが、食堂のおばさんに好まれてはいない。意地悪されている。
③単なる間違い。
いずれにしても、検証の必要がある。
私はからあげごときで「ちいさい人間だ」とバレることは望まないので、
しらんぷりをしてからあげを一つ箸でつかみ、口に放り込む。
たいして、美味しくもない。
くまごろうくんは、
「美味しいっす!サイコーっす!」
と幸せそうにからあげを楽しんでいる。
くまごろうくんがよそ見をしている隙に、
からあげを1つパクってやろうか!などと企む。
なぜだろう、そのとき、ふと妹のことを思い出した。
小学校5年の頃。
その日の晩御飯は、妹の大好きなエビフライ。
妹の為にお母さんが、たくさんたくさんエビを揚げる。
お皿には、エビフライがいっぱい。
妹がワクワクしている様子が見て取れる。
本当は、ハンバーグが食べたかった私は、妹の意見が採用された今晩の献立に不服。
わたしは、お母さんたちの目を盗んで、妹の皿のエビフライをもの凄い勢いで食べ続けた。
妹は、箸を鷲掴みにしたまま、蜂の巣をツツイたように泣いている。
私は、内心「やりすぎたかな」と思ったけれど、知らんぷりをした。
自分より、妹を優先されたことが気に入らない。
30年経って、思い出す。最低な自分。
そうやって、お母さんの妹への想いを、私が届かないように邪魔していたのかも知れない。
わたしは、「意地悪」は人間の一番ドス黒い感情だと思う。
意地悪は、予想以上に相手を痛めつけ、自分もその報いを受ける。
私は、意地悪な人間は嫌い。そして、自分の意地悪な部分も嫌い。
その意地悪な自分の過去の罪を、からあげをパクろうかと企てた瞬間に、思い出した。
すまないと、思う。妹に対して、そして、母親に対して。
横道にそれたけれど、
このからあげの個数については、確認したくなった。
他愛もないことだけど。
もし、このからあげの個数の操作が、わたしへの意地悪ならば、
何かわたしへの言外のメッセージが込められているかも知れない。
2013-01-25 22:14
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0