夏に溶けるだろう。おれ。

DSに続きPCも不調。

ブログ更新、不定期になるかもです。

サーセン

そのデスワゴンに、どれほどの時間、揺られただろうか?

途中、高速道路を走行していた様子もあったので、おそらくかなり遠方まで、連れて来られている。

車内では、競輪、競艇、競馬の話題オンリー。

どれも、マルデワカラナイ私は、相槌を打つだけで精一杯だった。

車のシートの脇に、雑誌を見つける。これを読んでこの居心地の悪い時間を乗り切ろう。

そう思い拾い上げるも、「週間漫画」なるとても読む気にならないタイトル。

なんだよこれ?だれが、こんなのカネだして買うんだよ!

2時間は、揺られましたなあ。

デスワゴンが、止まる。

ぞろぞろと、車から降りるおっさんたちとわたし。

車を降りて、私は、うげっ!と思った。

見渡す限りの、広大な平地。ところどころ雑草らしきものは、まあ生えている。

UFOあたりが、ふょんふょんといつ降りてきても全然不思議ではない光景。

その広大な平地に、建造中の建物が見える。

だらだらと、整列している我々の前に、黒光りフルスモークの外車が、横柄に止まる。

中から、それはもうびっくりするくらい見たまんまの、土建屋のオヤジが降りてきた。

「午後5時に、この場所集合な!遅れたら、知らんど、置いてくど!ああん?」

そう、これまた、お約束のように恫喝気味に吠えた。

だいたい会話の最後に、ああん?などど、つける。

その地点で、要注意である。

「しまった。」

これは、楽な仕事ではない。

どう考えても、私の最も苦手とするところの、肉体労働だ。

もはや、嫌な予感しかしない。

現在、午前8時。

これから、午後5時まで、拘束されるのだ。

真夏の灼熱の太陽が、容赦なく強烈な日差しをお見舞いしてくる。

まずい・・・。

なんとか、脱出できないだろうか?

おカネなんかいらないから。

最高にヘタレな私は、もう逃げ出すことを考えていた。

携帯電話など、まだ、普及してはいない時代のお話である。


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