エレベーターの中で。

歯科へゆく。

3階にあるその、歯科。

そこへ連絡されるエレベーターで、ちびっこ4人と、おかあさんwithベビーカー。

すなわち合計5人と、乗り合わせることとなる。

このちびっこたちが、わたしと同じ歯科をめざしていたならば、歯科の待合室は大変なことになる。

私は、どうか、違う階で降りてください、と祈っていた。

そんな願い、届くものか!

ちびっこたちは、エレベータの中という、特殊空間の中においても、各個々人のポテンシャルを

遺憾なく発揮して、騒いでいる。

3階で、止まるエレベーター。

「お母さん、着いたよ」

と、一番利発そうな、お姉さんが口を開く。

やばい、この子たちの後に診察カードを通すことになると、4人待ち。

ずいぶん待たされることとなる。

私は、早足でエレベーターを降り、ちびっこ軍団に先んじて、診療カードを通す。

ちびっこたちは、歯科を満喫するつもりだ。

もう、ちょっとも、じっとしていない。

まず、歯科内を観察、物色。

イス、本などを集めて子供たちは王国を建築しはじめる。

お母さんは、注意はするものの、全然制御できていない。

ぶいいいいん

ドアが、開き、もう2匹新参のちびっこが、登場。

合計6人。

そうして抜群のチームワークの甲斐もあり、まもなく、ちびっこの王国は完成した。

王国が完成して、歯科に飽きたのだろうか?

一番利発そうなお姉さんは読書。

2.3番目のクソガキは、鼻を垂らして、うろうろしている。

あとから、来た2匹のちびっこは、おかあさんに甘えている。

私が問題視しているのは、最初から危険オーラを醸し出していた4番目のちびっこ。

そう、乳母車に搭乗していたコヤツである。

こやつ、ろくに歩けもしないくせに、ダー ダーと、移動するのだ。

目を離すと3へクスくらいは、平気で移動している。

また、何を考えているのか、診察室のドアの前がお気に入り。

患者が診察室に出入りする度、ドアがコヤツに、ぶつかりそうになる。

ほどなく、私の名前が呼ばれ、診察室へ。

治療を終え、ドアを開け、待合室へ戻る。

その刹那、ドアの反対側に、アヤツが転がっているのではないか?と懸念する。

「ドア、開けますよー?いいですかあ?」

声をかける私。返事はない。

大丈夫かなあ・・・

ドアを開ける。

ごん。

何かがドアにぶつかる。

案の定、アヤツだ。あのちびっこである。

ドアがぶつかったくせに、うれしそうに笑っている。

ドアは、防音を兼ねていたのだろうか?

まあ、なんにしても、怪我なくて、よかったよ。

かつ語つき.jpg


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