アウトローな夜2 ぽっくす小噺 [ビリヤード]

赤い回転灯は 間違いなく我々の後ろでクルクル輝いている。

前のクルマ止まりなさい、みたいなことをスピーカーから、がなりたてる。

前の車とは、やはり、すなわち、このマーク2であろう。

「あ、なんかしゃべりよるばい」つぶやく私。

「なんかちゃ、うるせえっちゃ」

無頼派であるRぞうは、知らんぷりで ぽっくすへ向かいアクセルを踏む足に力を込めた。

だがしかし、刹那、信号が赤に。

律儀に停車するRぞう。

「え、止まるんや。なんでそんなとこだけ真面目なん?」

たじろぐ私。

後ろの白黒のツートーンカラーの禍々しいクルマから ポリスマンが降りてきた。

2人のポリスマンに、囲まれるマーク2。

まるで、だだを捏ねる園児をみるような困った表情で、

「はい、お酒飲んでるねえ?・・・ちょっと、いいかねえ?ん」

ポリスマンは、Rぞうに酒気おびの検査を強要する。

「なんなん?!!なんで、わたしがそんなんせないけんと?」

怒気をふくんだ、強い語調で国家権力に立ち向かうRぞう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いや、もう助からないなあ・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

そうおもいながら、わたしは、Rぞうに公務執行妨害、という余罪がつかないことを、祈っていた。
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コメント 2

福岡県警交通機動隊

続きはまだや?早よ書かんね^^
by 福岡県警交通機動隊 (2012-03-01 08:04) 

ゆうゆう


すいません。Rぞうを許してあげてください。
悪い子じゃないんです。
あの頃はみんな、ノリで生きていただけなのです。
by ゆうゆう (2012-03-01 20:56) 

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