ニュー・ペガサス②(スロ)

「よし、今から、偵察にいくか?」

キタックBにそう言われ、午後の講義をサボることが確定した。

予備校の自習室に勉強道具の入った鞄を置く。

河川に面した駐車場脇を通り予備校を抜け出す。

同級生のSタ彦とHリエが、タバコを吸っている。

なんだか、すべてがくぐもってしまったような、閉塞した日常。

予備校生であることのうしろめたさ。

勉強をすること、大学に合格すること。

何をするべきかは、理解できていた。

けれど、世の中は誘惑に満ちている。

時はバブル絶頂の頃。

私は、キタック・Bたちとともに、繁華街であるところの、

魚町銀店街へ、繰り出した。


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