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伝説の髑髏3 [ビリヤード]

前回までのあらすじ

マギMAX氏に導かれ、マサカッツ氏をたぶらかし、たいしょうに特訓を受け

ビリヤード店Fの常連となっていい気になっていたゆうゆうさん。

その胸中は、いま、悲しみの嵐が吹き荒れていた。

ビリヤードの魂ともいえるキューを、己の不注意であっけなく失ってしまったからである。

いまさら、場キュー生活には戻れない。しかし、新しいキューを購入するには、多額の費用がかかる。

やるせない想いを胸に、このまま玉を突き続けることはできるのだろうか?



*****

「キューが壊れた」

わたしは、マサカッツ氏のY3セドリックの助手席で、こぼす。

「ああーん?どうしたんか?」

相変わらずなマサカッツ氏は、いぶかしそうに私のほうを見る。

私は、キューを失ったこと、新しいキューが欲しいがお金が足りないことを、話す。

「相変わらずやのう・・」

マサカッツ氏は、少し考えて、口を開く。

「Iシイさんのところに、いってみるか?安いキューがあったとおもうぞ」

Iシイさんとは、マサカッツ氏と2人でたまに玉を突くお店、「T-Oップ」オーナーだ。

マサカッツ氏はここで、40,000円位のアダムのキューを購入していた。

「予算は10,000円位なんやけど・・・・」

と続けるわたし。

ファイナル・ファンタジーの新作の発売が決定した今、出せる金額のMAXである。

「まあ、いってみるか?」

マサカッツ氏の声にうなづく私を乗せ、

車は、J野駅前のビリヤード店 「T-Oップ」へ進路をとった。

まだ、市内中にビリヤード店が溢れていた15年以上昔のお話である。
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