あにょYにょのことを僕たちはまだ知らない。①(再) [あにょYにょ]

その男の名前は、Yにょ。

刹那的というか、快楽主義というか、

この世に存在する言葉で、Yにょ、の人間性を表現することは難しい。

いい加減な人間、なのかも知れない。

でも実は、いい加減で、よい加減なのかも知れない。

けれど、バブル全開の80年代、

そのいきあたりばったりな生き方は、いま思えばとても魅力的に思い出される。

まず、Yにょとは会話が成立しない。

まじめな相談をしても、

「ばっふーン」とか、「ずがーん」とか、そんな残念な擬音が返事として返ってくる。

例えば・・

「おい。Yにょ、今からどうするか?」

「ばっふーン」

「憩荘に発進して、麻雀打つか?」

「ズキューン」

と、終始こんな感じ。

けれども、Yにょは、決して教養が低いわけではなく、むしろ、頭の回転はよかった。

今思えば、私はこのYにょのことが大好きだったのだと思う。

私はとある時期、思えば青春時代の一番大切な時期を

エブリデイつねにYにょと行動を共にしていた。

いっしょにいて、全く負担に感じない、私にとって、そんな貴重な存在だった。

ちょーどーでもいい。

ちょーどーでもいいから、テキトーでいい。

今思えば、そんな存在なんてまれだ。




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