旅人

学生時代の友人と、電話で話す。

「今日が無事、終わり、また、しあわせな明日があるのなら、

もう、それ以上何もいらない。」

笑いながら、そんなハナシをする。

それは、そうきっと幸せだ、ということなのだ。

けれど、私たちは知っている。

いつかは、全てを奪われてしまう、ということを。

けれど、それでも、あるがままのこころで、慈しむから、

切なくも人生は輝く、のだろう。

私は現在の安寧が、永遠ではない、ということを知っている。

いつか起こりうる「考えられない残酷な未来」までのロスタイムに過ぎない。

明日をも知れぬ30代の頃、しがみついていた曲がある。

「どうせ、ダメでも、やってみる。この人生を全うする。」

何度も何度も、呪文のように唱えて、生きていた。

サラリーマンになって、生きるか、死ぬか、の危機はなくなったけれど、

生きているのか、死んでいるのか、わからなくなることがある。

挑戦して、失敗して、全ての挫折を乗り越える信念。

私の中に、まだほんの少しでも、残っているのだろうか?



https://www.youtube.com/watch?v=2xB_Zrpyonw
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