キャプテンぶちょりーな [ブチョリーナ]

ぶちょリーナのグランツーリスモで、お昼を食べに。

乗組員は4人。

「何か、いつもと乗り心地違わない?」

キャプテンぶちょリーナが、おもむろに口を開く。

「いえ、まったく。」

私は、あるがまま、こころのまま、コンマ0・1秒で音速の回答を返す。

他の乗組員に回答をする暇を与えない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思いがけない沈黙を破って

「タイヤ、変えたんだ。」

ぶちょリーナが、ひとりごとのように、つぶやく。

タイヤとたい焼きをかけて、なおかつ、たいこさん(サザエさん)をもネタにして、

「ハナシを全然あさっての方向にもっていってやろう」と私が企んでいた刹那。

「あれ、頭としっぽ、どっちからめしあがりますか?」

と、口火を切ろうとした瞬間。

他の乗組員が、

「タイヤはどちらで、交換したのですか?」

などど、何のひねりもない通常応酬話法を繰り出した。

振られた話題は、有り得ない切り口でかえすのが、社会人としてのマナーだ。

虚をつかれた、私は、新しいタイヤを購入してすぐにタイヤをぱくられた友人「Yにょ」のハナシを

かぶせてやろうと、心に決めた。

車内の会話に相槌を打ちながら、乱入するタイミングを図るが、うまくいかない。

4本でいくらだの、走行距離のハナシになっている。

そうこうしていたら、お食事ところについた。

ご飯食べて、帰りには、そんなハナシをすることすら完全に忘却の彼方である。
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