深窓の令嬢 [日常]

お昼、立て込んでいたこともあり、ランチが遅くなる。

午後2時半ごろ学食でそばを注文。

かきあげそばに、温度玉子、山菜、コロッケを放り込んで400円。

学食の隅に腰をおろし、そばをすする。

ボッチランチである。

オンリーロンリーワンアース。

ふと、なにげなく学食内を見渡すと、聡明そうな男女が真剣な眼差しで勉強をしている。

姿勢もよく、なんとも言えない気品に溢れている。

特に女性のほうは、深窓の令嬢といった雰囲気。

育ちのよさが、にじみでている。

いきなり、私の携帯電話が鳴る。

マナーモードにしていたけれど、その着信の振動ですら学食の静寂を破る。

「勉強の邪魔をしてはいけない」、と慌てて学食の外へ席をたつ私。

その男女のテーブルの脇を抜けて外へ。

私の視界にその2人の手元が映る。

??え?

令嬢の手元に見慣れた冊子が・・・

昨夜、私の部屋で完全読破した日本一の冊子だ。

色付きの厚めの造詣。

表紙はそう、あの有名な海賊たちだ。

「少年ジャンプ」

令嬢が真剣な面持ちで臨んでいる書物は少年ジャンプ。

令嬢なのに、少年ジャンプ。

涼しい顔して、少年ジャンプ。

なんだか、ものすごく損をした気分になった。

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