師走だ。

それはそれは気ぜわしい。

後回しにすると何もかも後回しになるので、面倒でもやれることはできる限りやろう。

そんな折、ブチョリーナがやってくる。

「付箋とセロハンテープ、ケンカした場合、どっちが強いと思う?」

のっけからこの質問である。

私は、しっかりと突っ込むことにした。

「付箋もセロハンテープも、無生物ですよね?

これらがケンカをする、なんて事が現実的に起こりうるのでしょうか?

そもそも、付箋とセロハンテープは使用目的が異なる。

これらが争うなんていう状況が私には想像できません。

それとも、文具同士でありながらなにか確執が存在するのでしょうか?」

その私の口上が、伝わっていたのだろうか?

「付箋の不戦勝だ」

ぶチョリーナは、そうこぼすと自分の席に帰っていった。

うんうん、そうですよね、ダジャレですよね。

365日、ダジャレは、時と場合を鑑みずに投下される。