幻の一撃!ジェットストリームアタック! [麻雀]

空が白み始めていた。

うっかり、終電を見送り、居酒屋を追い出された我々の心のよすがは、そう、あのS場ハウス。

約束などしていないが、あの場所にゆけば、なんとかなるだろう。

我々は、S場ハウスを目指す。

しばらく歩くと荘厳な建物が見えてくる。

S場ハウスだ。無事辿りついた。

また、ドアが鍵を回すまでもなく開く。

オーナーは不在だけれども、手伝いさんが、名我々を出迎えてくれた。

黒い無口なお手伝いさんと、桃色の服を着たお手伝いさんは、終始笑顔。

我々は、歓待されているのだろう。

この出迎えに、O村氏は言葉もないようだ。

とりあえず、麻雀を打ちたかったので、10畳はあるだろうフローリングの麻雀ルームへ。

天井のシャンデリアが、煌びやかに牌を照らす。

磨き上げられた床は、鏡のようだ。

HYしくんは、酔いも覚めた様子。これなら、得意の酔拳も使えないだろう。

開局後、オーラスまで、O村氏のダントツトップ。70000点差。

だが、そのオーラス。私に、ダブリーの手役が入る。

コトリと、O村氏の切る北に声がかかる。

「ロン」

親のトリプル。逆転だ。

144000点。トリプル役満だ。

明け方の手積み麻雀には、注意しようね、ふっふっふ。

相手の様子を観察せずに牌山を積むことは、無免許運転と同じ。

事故るよ。ふっふっふ。
NEC_0105.JPG


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